給料は、簡単には上がらないそれなのに、子どもの塾代、スマホ代、食費、光熱費…あらゆる支出は、年々、確実に増えていく。
通帳の残高を眺めながら、「このままの生活を続けていて、本当に、子どもの大学費用や、自分たちの老後は大丈夫なのだろうか…」と、静かな恐怖を感じる夜はありませんか?ご安心ください。
この記事は、ファイナンシャルプランナーが語るような、難しい資産運用の話ではありません。
これは、あなたと全く同じように、お金の不安に苛まれていた45歳のサラリーマンが、妻と、そして子どもたちを一つのチームにまとめ上げ、「我慢」ではなく「仕組み」で、月3万円、年間にして36万円以上の固定費を削減することに成功した、笑いと、少しの涙に満ちた、家族プロジェクトの全記録です。この記事を読み終える頃には、あなたは「節約」という言葉が、もっとポジティブで、希望に満ちたものに見えているはずです。
- 【効果絶大トップ3】通信費・保険・光熱費。一度やれば効果が続く、固定費の見直し術を全公開
- 【家族の巻き込み方】「節約」を、家族共通の「楽しい目標」に変えるコミュニケーション術
- この記事一本で、お金の不安を「未来への安心感」に変える、具体的な一歩が踏み出せます
給料は上がらないのに、なぜかお金が貯まらない。40代の、静かなる恐怖
40代は、人生で最も収入が高くなる時期、と言われています。
しかし、同時に、住宅ローン、子どもの教育費、親の介護費用など、支出も最大になる時期。
まさに、入ってくるお金と、出ていくお金の、壮絶な綱引きの真っ只中にいるのが、私たちなのです。
「いつか、なんとかなる」は、もう通用しない
「まだ大丈夫だろう」と、見て見ぬフリを続けることもできます。
しかし、子どもの大学進学や、自分たちが定年を迎える「Xデー」は、確実に、刻一刻と、近づいてきています。
「あの時、もっと真剣に考えておけばよかった…」
未来の自分が後悔する姿を、想像したくはありませんよね。
【私の告白】妻に「あなたの給料が上がれば…」と言われ、何も言い返せなかった夜
私自身、お金の話は苦手で、家計のことは、ずっと妻に任せきりでした。
しかし、ある日、通帳の残高を見て、初めて「このままでは、まずい」と、本気で思いました。
そして、勇気を出して、妻に「少し、家計を見直さないか?」と切り出したのです。
返ってきたのは、「あなたの給料が、もっと上がれば、済む話でしょ」という、痛いほどの正論でした。
何も言い返せず、ただ、自分の不甲斐なさを噛みしめるしかなかった、あの夜。
私は、決意しました。
文句を言う前に、まず、自分が動こう。
これは、家族の未来を守るための、父親としての、最も重要な仕事なのだ、と。
節約は「我慢」じゃない!家族で挑む「未来への仕送り」プロジェクトだ
「節約」と聞くと、どうしても「欲しいものを我慢する」「食費を切り詰める」といった、暗いイメージがつきまといます。
だから、私は、この言葉を、家族の前で使うのをやめました。
まずは、家族で「ワクワクする目標」を共有する
最初の家族会議で、私はこう切り出しました。
節約という「守り」の作業を、沖縄旅行という「攻め」の目標に置き換えたのです。
子どもたちの目が輝いたのは、言うまでもありません。
「節約」ではなく「最適化」。「我慢」ではなく「仕組み化」
そして、もう一つ。
「我慢して、生活レベルを落とす」のではなく、「無駄をなくして、生活を『最適化』する」。
「日々の努力で切り詰める」のではなく、「一度やれば、あとは自動的にお金が貯まる『仕組み』を作る」。
この、言葉の置き換えが、家族のモチベーションを維持する上で、非常に重要でした。
【効果絶大トップ3】一度やれば、自動でお金が貯まり続ける「固定費」の見直し術
日々の変動費(食費など)を切り詰めるのは、精神的にも辛く、長続きしません。
私たちが最初に着手したのは、一度見直せば、何もしなくても、毎月、確実にお金を生み出してくれる、「固定費」という名の、3つの大きな山でした。
①【通信費】:家族4人で、月1.4万円浮いた!「格安SIM」乗り換えの全記録
なぜ見直すのか?
大手キャリアのスマホ料金は、まさに「聖域」でした。
しかし、今や、通信品質はほとんど変わらず、料金だけが劇的に安くなる「格安SIM」が、当たり前の選択肢になっています。
私が取った行動:
プラン名 | データ容量 | 月額料金(税込) | 国内通話 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Rakuten最強プラン | ~3GB | \1,078 | Rakuten Linkアプリ経由で無料 | 家族割・年齢割あり |
~20GB | \2,178 | 同上 | 同上 | |
20GB超(無制限) | \3,278 | 同上 | 自社回線エリア内は無制限、混雑時制限あり |
https://www.stat.go.jp/data/joukyou/index.html
総務省の「家計消費状況調査(2024年)
まず、私が先陣を切って、当時話題だった「楽天モバイル」に乗り換えました。
理由は、プランがシンプルで、データ使用量が少ない月は安く、ギガを無制限で使っても上限がある、という分かりやすさでした。
実際に1ヶ月使ってみて、通信速度などに全く問題がないことを、身をもって確認。
その上で、妻や両親に「俺、スマホ代、月3000円程度になったよ。通信も全然問題ない」と、自分の成功体験をプレゼンしました
そして、Wi-Fiも解約。自宅も私のテザリングでOKになったので、一気に通信費が下がりました!。
結果、家族全員が乗り換え、わが家では、自宅のWi-Fi契約もいれて月々2万円近くかかっていた通信費が、6000円以下に。
息子も妻も帰宅したら私のテザリングでネットを見ています。
これだけで、年間17万円近い、巨大な成果でした。
月額 | 年間(月額×12ヶ月) | |
---|---|---|
【変更前】 | 約 20,000円 | 約 240,000円 |
【変更後】 | 約 6,000円 | 約 72,000円 |
【節約額】 | 約 14,000円 | 約 168,000円 |
②【保険料】:聖域にメスを入れる。無料の「保険相談」で、年間10万円のムダを削減
なぜ見直すのか?
生命保険は、住宅の次に高い買い物、と言われています。
しかし、20代の頃に、よく分からないまま加入した保険に、今も、何となくお金を払い続けていませんか?
家族構成やライフステージが変わった今、その保険は、本当に、あなたの家族を守るものになっていますか?
私が取った行動:
保険の知識が全くなかった私は、プロに頼ることにしました。
使ったのは、ショッピングモールなどに入っている、無料の「保険見直し本舗」のような、乗り合い代理店の相談窓口です。
ここでは、一つの保険会社の商品を勧められるのではなく、複数の会社の商品を比較しながら、中立的な立場でアドバイスをもらえます。
私は、そこで初めて「必要な保障は何か(死亡保障、医療保障)」「不要な保障は何か(過剰な特約など)」を学び、専門家と一緒に、わが家に最適なプランを設計しました。
結果、保障内容は以前より手厚くなったにも関わらず、保険料は、年間で10万円以上も安くなったのです。
③【光熱費】:電力・ガス会社の「比較サイト」で、一番安い会社に乗り換える
なぜ見直すのか?
2016年からの電力自由化、2017年からのガス自由化により、私たちは、契約する会社を、自由に選べるようになりました。
しかし、多くの家庭が、いまだに昔からの大手電力・ガス会社と契約したまま。
ただ、会社を切り替えるだけで、料金が安くなる可能性があるのです。
私が取った行動:
これも、プロのツールに頼りました。
使ったのは「価格.com」や「エネチェンジ」といった、無料の比較サイトです。
サイト上で、現在の契約内容や使用量を入力するだけで、どの会社に乗り換えれば、年間いくら安くなるのか、一瞬でシミュレーションしてくれます。
私は、その結果を妻に見せ、最もお得だった会社に、ネットで申し込みました。手続きは、15分ほどで完了。驚くほど簡単でした。
【日々の実践編】チリツモが、やがて大きな力になる「変動費」の最適化
大きな固定費を見直した後は、日々の小さな習慣です。ここでも「我慢」ではなく「賢い選択」がキーワードです。
食費は「業務スーパー」と「ふるさと納税」で、賢く抑える
普段の買い物は、大容量で圧倒的に安い「業務スーパー」を賢く活用。そして、「ふるさと納税」は、実質2000円の負担で、大量のお米やお肉といった返礼品がもらえのです。わが家では、お米やお肉など日常の食材をもらえてとても助かっています。個人の判断で活用を検討してみてください。
夫のお小遣い改革:「毎朝のコンビニコーヒー」をやめたら、月3000円が浮いた
私は、毎朝コンビニで150円のコーヒーを買うのが習慣でした。しかし、それを、家で淹れたコーヒーを水筒で持参するスタイルに変えただけ。これだけで、月に約3000円、年間で3万6000円ものお金が浮きました。
妻のポイ活を、家族で応援する
妻が「楽天ポイント」や「PayPayポイント」を貯めているなら、それを「ちまちまして…」と馬鹿にしてはいけません。今や、ポイントは「資産」です。買い物は、ポイントが貯まるお店を優先する、といった家族の協力が、大きな差を生みます。
【最重要】「家族会議」を成功させる、父親のコミュニケーション術
これらの改革を、あなた一人で進めることはできません。
家族という「チーム」を、どう巻き込むか。そのコミュニケーションこそが、このプロジェクトの成否を分けます。
大切なのは、「命令」ではなく「相談」。「危機感」ではなく「希望」を語ること。
「通信費、高すぎるから、格安SIMに変えるぞ!」ではなく、
「みんな、沖縄旅行に行きたくないか?そのために、毎月1万円、お金を生み出す方法があるんだけど、相談に乗ってくれないか?」と、切り出すのです。
妻の「手続きが面倒くさそう」という不安に寄り添い、子どもの「なんで我慢しなきゃいけないの?」という不満を、ワクワクする目標で塗り替える。
それこそが、父親であり、プロジェクトリーダーである、あなたの最も重要な役割なのです。
まとめ:浮いたお金で手に入れたのは、旅行だけじゃない。「家族の未来への安心感」だ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
わが家は、このプロジェクトを通じて、年間で30万円以上の支出を「最適化」することに成功しました。
そして、そのお金で、念願の沖縄旅行にも行くことができました。
しかし、私たちが本当に手に入れたのは、旅行の思い出だけではありません。
それは、「自分たちは、家族で力を合わせれば、どんな問題でも乗り越えられる」という、揺るぎない自信。
そして、「この先、何があっても、きっと大丈夫だ」という、未来への、大きな大きな「安心感」でした。
お金の話は、家族の未来の話です。
さあ、あなたも、最高のプロジェクトリーダーとして、その一歩を踏み出してみませんか。
- 節約は「我慢」ではない。家族で、ワクワクする目標を共有する「プロジェクト」だ。
- 効果が絶大なのは「通信費」「保険」「光熱費」の3大固定費の見直し。
- YMYLは徹底回避。「比較サイト」や「無料相談」といった、安全なツールを賢く使う。
- あなたの次の一歩は、今月の「スマホの請求額」を確認し、格安SIMのサイトを、一度でいいから覗いてみること。
この記事を書いた人:みつはし
40代のサラリーマン兼副業ウェブライター。中学生の息子と小学生の娘、そして妻との4人家族です。
同じように悩むあなたの、何かのヒントになればと願っています。どうぞ、よろしくお願いします