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【体験談】40代男性の婚活は地獄だった|僕が結婚できた全記録

「40代の婚活、正直しんどい…」
夜、一人でビールを飲みながら、スマホの婚活アプリを開いてはため息をつく。そんな、かつての僕と同じように、出口の見えないトンネルの中で孤独を感じているあなたへ。

これは、キラキラした成功法則を語る記事ではありません。年収もルックスもごく平均的な45歳の僕が、婚活市場という名の戦場で2年間もがき、心をすり減らし、惨敗し続けた末に、たった一つの「致命的な勘違い」に気づいて人生が変わった、泥臭い戦いの全記録です。

もしあなたが、昔の僕のように「自分はまだイケるはずだ」というプライドと、「なんで誰も自分の価値を分かってくれないんだ」という苛立ちの間で揺れているなら、この記事はきっとあなたの役に立てるはずです。無駄なプライドを脱ぎ捨て、明日から本当にやるべきこと。その全てを、ここに書き記します。

この記事のポイント
  • 僕が実際にやってしまった「痛い」失敗談のすべてを公開
  • 多くの40代男性がハマる「致命的な勘違い」の正体とは?
  • 小手先のテクニックより100倍大事な、たった一つの心構え
  • もう婚活で心をすり減らさないための具体的なアクションプラン
  1. 地獄の始まり|僕が婚活市場で「相手にされなかった」残酷な理由
    1. 現実1:若さは正義。40代というだけで「選ぶ側」から「選ばれる側」へ
    2. 現実2:年収600万は「普通」。スペックで戦おうとした僕の愚かさ
    3. 現実3:女性は見ていた。「言葉の端々に出るオジサン感」を
  2. 【黒歴史】僕がやらかした、今思い出しても恥ずかしい3つの大失敗
    1. 失敗談1:奇跡の一枚で勝負したプロフィール写真と、実物のギャップ
    2. 失敗談2:「昔はモテた」武勇伝を語って、ドン引きされた初デート
    3. 失敗談3:「選んでやってる」感が出てしまい、お見合い相手を怒らせた一言
  3. 目が覚めた日|僕の心をへし折った、ある女性からの手厳しい一言
    1. 「あなたは、私のことを見ていますか?」
    2. 僕がしていたのは「婚活」ではなく「自分がいかに凄いかのプレゼン」だった
  4. プライドを捨てて、僕が本当に始めた3つのこと
    1. 1. 「加点法」で相手を見る練習|良いところ探しゲーム
    2. 2. 「聞き役」に徹する訓練|自分の話は3割まで
    3. 3. 「ありがとう」を口癖にする|感謝が空気を変える
  5. 結論:40代の婚活は「自分を売る」のではなく「相手を幸せにする覚悟」を伝える場
    1. スペックは変えられない。でも、態度は今すぐ変えられる
    2. 僕が最後に選んだ婚活方法と、妻との出会い
  6. まとめ

地獄の始まり|僕が婚活市場で「相手にされなかった」残酷な理由

40代婚活

正直に告白します。45歳で婚活を始めた当初、僕はどこか市場をナメていました。「仕事もそこそこ順調だし、年収だって平均以上。少し本気を出せば、すぐにでもパートナーは見つかるだろう」と。しかし、その根拠のない自信は、活動開始からわずか1ヶ月で、木っ端微塵に打ち砕かれることになります。

僕が直面したのは、20代や30代の頃の恋愛市場とは全くルールの違う、40代男性のための「特別ルール」が存在する、残酷な現実でした。

現実1:若さは正義。40代というだけで「選ぶ側」から「選ばれる側」へ

若い頃は、合コンに行けばそれなりにチヤホヤされた記憶がありました。しかし、婚活アプリに登録して驚愕します。僕がいいな、と思う30代前半の女性に「いいね!」を送っても、面白いほど反応がない。足跡すらつかない日もザラでした。

年齢フィルターで、そもそも自分のプロフィールが見られることすらない。たまにマッチングしても、明らかにこちらを「値踏み」するような態度。そう、僕はいつの間にか、自分が女性を「選ぶ側」だという傲慢な勘違いをしていたのです。現実は真逆。40代というだけで、僕たちは厳しい評価を受ける「選ばれる側」に立たされている、という紛れもない事実でした。

現実2:年収600万は「普通」。スペックで戦おうとした僕の愚かさ

僕の年収は、当時約600万円。同年代の平均よりは少し上だと自負していました。だからプロフィールにも、自信満々にその数字を記載したのです。しかし、これも大きな間違いでした。結婚相談所のカウンセラーに言われた一言が、今でも胸に突き刺さっています。

「その年収は、40代の婚活市場では『最低ライン』に近いですよ

上には上がゴロゴロいる。医師、弁護士、経営者…。僕が自慢に思っていたささやかなスペックなど、何の武器にもならなかった。むしろ、その年収をアピールしようとすればするほど、女性からは「他に魅力がない人なのかな」と見透かされていたのです。

現実3:女性は見ていた。「言葉の端々に出るオジサン感」を

これが一番、自分では気づけなかった点です。良かれと思って、仕事のアドバイスをする。良かれと思って、自分が経験してきた苦労話を語る。しかし、相手の女性からすれば、それはただの「説教」であり「昔の自慢話」でしかありませんでした。

「すごいですねー(棒読み)」という相槌の裏にある、冷え切った空気。会話が全く弾まない気まずい時間。自分では「頼れる大人の男」を演じているつもりが、相手には「面倒くさい、プライドの高いオジサン」としか映っていなかった。この事実に気づくまで、僕は一体、何人の女性に不快な思いをさせてしまったのでしょうか。

【黒歴史】僕がやらかした、今思い出しても恥ずかしい3つの大失敗

先の見えない婚活地獄の中でもがきながら、僕はさらに傷口を広げるような失敗を繰り返していました。今思えば、あまりにも独りよがりで、相手への配慮が欠けていたと顔から火が出る思いです。これから婚活を始めるあなたが、僕と同じ轍を踏まないように。ここに、僕の代表的な「やらかし」を3つ、晒します。

失敗談1:奇跡の一枚で勝負したプロフィール写真と、実物のギャップ

婚活アプリのプロフィール写真は、言うなれば店の「看板」です。僕は少しでも良く見せようと、5年前に友人の結婚式で撮ってもらった、奇跡的にスマートに写っている一枚を設定しました。もちろん、アプリで加工も少しだけ…。

その甲斐あってか、マッチング率は少し上がりました。しかし、問題は実際に会った時です。カフェで相手の女性を見つけ、笑顔で手を振る僕。しかし、彼女の顔には一瞬、「え…この人?」という戸惑いが浮かびます。その後の会話が弾まないのは、言うまでもありません。「写真と少し、印象が違いますね…」という、最大限にオブラートに包んだ言葉が、どれだけ僕の心を抉ったことか。

見栄を張って得た「出会い」は、信頼を失うまでの時限爆弾でしかない。この当たり前の事実に、僕は高いランチ代を何度も払ってようやく気づいたのです。

失敗談2:「昔はモテた」武勇伝を語って、ドン引きされた初デート

初対面の女性との会話で、何を話せばいいか分からない。沈黙が怖くなった僕は、つい、一番話しやすい「過去の自分の話」に逃げてしまいました。特に最悪だったのが、20代の頃の仕事での武勇伝や、「昔は結構、言い寄られたんだよね」といった類の、今思えば聞くに堪えない自慢話です。

僕が気持ちよく話している間、目の前の彼女の笑顔はどんどん引きつっていきました。そして、コーヒーカップを置いた彼女が放った一言。「へぇ、そうなんですね。…で、その話、私と何か関係ありますか?」と。頭をガツンと殴られたような衝撃でした。彼女が知りたいのは、過去の僕ではなく、目の前にいる僕が、これからどんな未来を一緒に歩んでくれる可能性がある人間なのか、ということ。そんな当たり前の視点が、僕には完全に欠落していたのです。

失敗談3:「選んでやってる」感が出てしまい、お見合い相手を怒らせた一言

連敗続きで心がささくれ立っていた頃、結婚相談所のお見合いで、僕は最もやってはいけない過ちを犯しました。会話の中で、無意識に相手を値踏みし、「選んでやっている」という傲慢な態度を取ってしまったのです。

極め付けは、お会計の際に僕が放った一言でした。「まあ、今日は僕が出しておくよ。君くらいの年齢だと、色々大変だろうしね」。完全に、上から目線の余計なお世話です。その瞬間、それまで穏やかだった彼女の表情がスッと消え、静かに、しかしはっきりとこう言われました。

「お気遣いは結構です。自分の分は自分で払いますので。あと、あなたに私の何がわかるんですか?」

その後の帰り道、一人で歩く惨めさは、今でも忘れられません。プライドがズタズタに引き裂かれた瞬間でした。

目が覚めた日|僕の心をへし折った、ある女性からの手厳しい一言

失敗を繰り返してもなお、僕は心のどこかで「自分は悪くない」「相手の見る目がないだけだ」と思い込もうとしていました。プライドが邪魔をして、自分の過ちを正面から認めることができなかったのです。そんな僕の厚い鎧を、たった一言で打ち砕いてくれた女性がいました。

彼女は、婚活アプリで出会った30代後半の、聡明な雰囲気を持つ女性でした。珍しく会話が弾み、僕は「この人なら、いけるかもしれない」と淡い期待を抱いていました。そして、2回目のデートの終盤、僕はいつものように自分の仕事の話を熱心にしていました。プロジェクトをいかに成功させたか、部下をどう導いたか…。

ひとしきり僕が話し終えた後、彼女はコーヒーカップを静かに置き、僕の目をじっと見て、こう言ったのです。

「あなたは、私のことを見ていますか?」

一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。「え? もちろん、見ていますよ」と、僕は少し動揺しながら答えました。すると彼女は、悲しそうな、でも、諦めたような目で、こう続けたのです。

「ううん、違う。あなたは、私の目を見て話しているようで、その奥にある『あなたを評価している私』を見ているだけ。私の趣味や、好きなこと、不安に思っていること…そういう、私自身の話には、少しも興味がないように見える。あなたがしているのは、私との会話じゃない」

そして、決定的な一言を告げられました。

僕がしていたのは「婚活」ではなく「自分がいかに凄いかのプレゼン」だった

彼女の言葉は、僕の胸に突き刺さりました。いや、僕がずっと目を背けていた真実を、鏡のように映し出してくれたのです。

そうだ、僕は相手を知ろうとしていなかった。ただ、自分の価値を認めてほしくて、自分を良く見せることに必死で、一方的に自分がいかに素晴らしいかをプレゼンしていただけだったんだ、と。

それは「対話」ではありません。ただの「自己満足のスピーチ」です。そんな男と、誰が人生を共にしたいと思うでしょうか。

その帰り道、僕は初めて、婚活がうまくいかない理由を他人のせいにするのをやめました。問題は、市場でも、相手でも、年齢でもない。100%、僕自身にあったのだと。この日、47歳にして、僕はようやくスタートラインに立つことができたのです。

プライドを捨てて、僕が本当に始めた3つのこと

40代結婚デート

自分の「致命的な勘違い」に気づいたからといって、僕が急に魅力的な人間に生まれ変われたわけではありません。染み付いた癖や考え方は、そう簡単には抜けないものです。そこで僕は、難しい理論やテクニックを一旦すべて忘れ、小学生でもできるような、ごく簡単な3つのことだけを徹底的に実践することに決めました。

それは、僕の中にこびりついた「自分を良く見せたい」という分厚いプライドの鎧を、少しずつ剥がしていくための、地道なリハビリのようなものでした。

1. 「加点法」で相手を見る練習|良いところ探しゲーム

以前の僕は、無意識に相手を「減点法」で見ていました。「話し方が少し気になる」「服装のセンスが…」と、自分を棚に上げて相手の欠点ばかりを探していたのです。それを、意識して「加点法」に変えました。

お会いした女性に対して、「笑顔が素敵だな」「店員さんへの態度が丁寧だ」「僕の話を一生懸命聞いてくれる」といった、小さな「好き」を心の中で探すゲームです。これを続けるうちに、不思議と相手への興味が自然と湧いてくるようになりました。相手に興味を持てば、質問の質も変わります。「すごいですね」から「どうしてそう思うんですか?」へと、会話が深まるようになったのです。

2. 「聞き役」に徹する訓練|自分の話は3割まで

僕が一番苦労したのがこれです。自分の話をしたくなる衝動をぐっとこらえ、会話の比率を「相手7:自分3」にすることを徹底しました。自分の話は、相手から聞かれた時だけ答える、と心に誓ったのです。

最初は沈黙が怖くてたまりませんでしたが、勇気を出して相手に質問を投げかけ、ひたすら相槌を打ち、話を深掘りすることに集中しました。すると、女性たちが楽しそうに自分のことを話してくれるようになりました。人は誰でも、自分の話を真剣に聞いてくれる人が好きなんだ、と。当たり前のことに、僕は47歳でようやく気づきました。

3. 「ありがとう」を口癖にする|感謝が空気を変える

最後の仕上げとして、「ありがとう」を意識して多用するようにしました。これは、魔法の言葉です。

「お時間を作ってくれて、ありがとうございます」
「お店を予約してくれて、ありがとうございます」
「楽しいお話を、ありがとうございます」

些細なことでも言葉にして感謝を伝えるだけで、その場の空気が驚くほど和やかになります。そして何より、「感謝を探す」という意識が、僕自身の心を謙虚にしてくれました。「会ってやっている」という傲慢な気持ちは消え、「貴重な時間を僕のために使ってくれている」という、相手へのリスペクトが自然と生まれてきたのです。

結論:40代の婚活は「自分を売る」のではなく「相手を幸せにする覚悟」を伝える場

地獄のような2年間と、その後の地道なリハビリ期間を経て、僕はようやく40代の婚活の本質にたどり着きました。それは、驚くほどシンプルなことでした。

僕たちがやるべきことは、自分のスペックを並べ立てて「自分という商品を高く売る」ことではありません。若さや年収といった、もはやコントロール不可能な土俵で戦うことでもありません。

40代の婚活とは、「僕と一緒になったら、あなたを絶対に幸せにします。その覚悟が、僕にはあります」という、誠実な意志と覚悟を、言葉ではなく、態度で伝える場だったのです。

スペックは変えられない。でも、態度は今すぐ変えられる

今さら年収を倍にしたり、20代の肌を取り戻したりすることはできません。しかし、目の前の女性の話に真剣に耳を傾けること。彼女の小さな変化に気づいて褒めること。店員さんに横柄な態度を取らないこと。そういった「人としての誠実な態度」は、今この瞬間から、誰にでもできるはずです。

女性たちは、僕たちのスペックの裏にある、その「人となり」を見ています。「この人は、私が困った時に、本当に味方になってくれるだろうか」「この人は、私の家族や友人を大切にしてくれるだろうか」と。その信頼を勝ち得ることこそが、40代の婚活における唯一の攻略法だったのです。

僕が最後に選んだ婚活方法と、妻との出会い

考え方を改めてから、僕は婚活アプリと並行して、もう一度、結婚相談所に登録しました。しかし、以前とは目的が違いました。スペックで選ばれるためではなく、自分の人となりを、カウンセラーという第三者を通して、誠実に伝えてもらうためです。

そこで出会ったのが、今の妻です。彼女は同年代で、僕と同じように、恋愛で傷ついた経験を持つ人でした。僕は、格好つけずに自分の過去の失敗談を正直に話しました。「自分は、こんなにも不器用で、勘違いばかりしてきた人間なんです」と。

すると彼女は、笑いながらこう言ってくれました。「私も同じですよ」と。その瞬間、僕たちは初めて、スペックではなく、一人の人間として繋がれた気がしました。

特別なことは何もありません。ただ、相手を尊重し、誠実に向き合う。僕が結婚できた理由は、本当に、ただそれだけだったのです。

まとめ

ここまで、僕の長く、そして恥ずかしい婚活の記録にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

今、婚活の真っ只中で、心が折れそうになっているあなたに、最後にお伝えしたいことがあります。40代の婚活は、たしかに厳しい道のりです。時には、自分の価値を全否定されたような気持ちになることもあるでしょう。僕もそうでした。

しかし、婚活とは、パートナーを見つけるだけの行為ではありません。それは、これまで目を背けてきた「自分自身」という人間と、嫌でも向き合うことになる、しんどいけれど、何よりも価値のある旅なのだと、僕は今、心から思っています。

プライドが傷つくことを恐れないでください。うまくいかない自分を、責めないでください。この記事が、かつての僕のようにもがき苦しんでいるあなたの心を、ほんの少しでも軽くし、ささやかな希望の光となることができたなら、これ以上に嬉しいことはありません。

あなたの誠実さは、必ず、誰かが見てくれています。応援しています。

この記事のまとめをおさらい!
  • 40代の婚活は、スペック勝負を挑んだ瞬間に負けが確定する
  • あなたの価値は年収や役職ではない。「目の前の相手を大切にする姿勢」だ
  • 失敗を恐れず、恥をかこう。その先に、きっと出会いは待っている

執筆者: 下衣太郎

IT企業勤務。2年間の婚活地獄を乗り越え、2運命のパートナーと結婚。同じ悩みを持つ40代男性に、リアルな体験を届けます。婚活は甘くないけど、乗り越えたら幸せがまっています。

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