「うちの子、少し引っ込み思案かも…」「失敗を恐れて、なかなか挑戦しようとしない」。我が子を愛するからこそ、その将来を案じ、「もっと自分に自信を持って、前向きに生きていってほしい」と願うのは、全ての親に共通する想いですよね。
ご安心ください。この記事は、教育評論家が語るような、難しい育児理論ではありません。これは、特別なことは何もない、ごく普通の40代の父親が、中学生の息子と小学生の娘との日々の暮らしの中で、意識的に実践している「子どもを自然と前向きにする、小さな習慣」を、具体的なエピソードと共に紹介する、日本で一番リアルで温かい実践録です。この記事を読み終える頃には、あなたも「これなら、わが家でも今日から始められる!」と、温かい気持ちで、具体的な一歩を踏み出せるはずです。
- 【父親目線】ママとは違う、父親だからこそできる「ポジティブな関わり方」を厳選
- 【超具体的】明日から真似できる「わがやの習慣11選」と「自信を持たせる言葉かけ集」
- 【息子・娘にも対応】きょうだいがいる家庭ならではの、リアルな成功例と失敗談
- この記事一本で、子どもの自己肯定感を育み、前向きな親子関係を築くヒントが満載
- 「ポジティブな子」って、どんな子?わがやが目指す、たった一つの目標
- ポジティブな子に育てる!父親が実践する「わがやの習慣」11選
- 習慣1【朝の儀式】:ハイタッチで送り出す。「今日も、良い一日を!」
- 習慣2【会話のルール】:「ダメ」を「こうしてみたら?」に変換するゲーム
- 習慣3【失敗の捉え方】:「ナイスチャレンジ!」失敗を笑い飛ばせる空気作り
- 習慣4【褒め方の極意】:結果より「プロセス」と「工夫」を具体的に褒める
- 習慣5【父親の役割】:ママとは違う「ダイナミックな遊び」で、体の使い方を教える
- 習慣6【食事の時間】:今日の「良かったこと」を一人一つ発表する
- 習慣7【口癖の力】:「ありがとう」「助かるよ」を、家族の共通言語にする
- 習慣8【父親の背中】:仕事の「大変さ」より「面白さ」を語る
- 習慣9【夜の儀式】:寝る前に「大好きだよ」と伝え、安心感で満たす
- 習慣11【親自身のマインド】:親が完璧じゃない姿を見せる。それが一番の薬
- 習慣11【成功体験のデザイン】:小さな「できた!」を計画的に経験させる
- 【息子と娘】性別で少しだけ変えたい、アプローチのコツ
- まとめ:特別なことは、何一ついらない
「ポジティブな子」って、どんな子?わがやが目指す、たった一つの目標
「ポジティブな子」と一言で言っても、それは「いつも明るくて元気な子」という意味ではありません。私が考える、そして、わがやが目指すポジティブな子とは、たった一つ。「自分は大丈夫」と、自分のことを信じられる子です。これを、少し難しい言葉で「自己肯定感が高い」と言います。
自己肯定感が高い子の「3つの特徴」
自己肯定感が高い子には、共通する特徴があります。
- 失敗を恐れずに挑戦できる:「失敗しても、またやり直せばいい」と知っているから、新しいことに挑戦するのをためらいません。
- 自分の意見を言える:「自分の考えは、間違っていても価値がある」と信じているから、他人の顔色をうかがいすぎません。
- 他人にやさしくできる:自分が満たされているから、他人の成功を妬んだりせず、困っている人に自然と手を差し伸べることができます。
こんな風に育ってくれたら、親として、これほど嬉しいことはありませんよね。
【体験談】息子との関係で気づいた「親の言葉が、子どもの未来を作る」という事実
以前、私は中学生の息子との関係に、深く悩んでいました。父親として「指導」しなければと、彼の行動に「ダメだ」「こうしろ」と、否定的な言葉ばかりを投げかけていたのです。結果、息子の自己肯定感は下がり、心を閉ざしてしまいました。その手痛い失敗から、私は学びました。親、特に父親からの言葉は、子どもが自分をどう見るかを決める「鏡」のようなものなのだ、と。その鏡を、曇らせるのも、ピカピカに磨き上げるのも、私たちの言葉一つにかかっているのです。
ポジティブな子に育てる!父親が実践する「わがやの習慣」11選
では、具体的に何をしているのか。「わがやの習慣」を、包み隠さずご紹介します。特別なことは、何一つありません。
習慣1【朝の儀式】:ハイタッチで送り出す。「今日も、良い一日を!」
朝の時間は、戦争のように忙しいですよね。でも、玄関で「いってきます」と言う子どもを、ただ「いってらっしゃい」と送り出すだけでは、もったいない。わがやでは、必ず私とハイタッチをしてから家を出る、というルールがあります。そして、その時に必ず「今日も、楽しんでこいよ!良い一日にしてこい!」と、笑顔で声をかけます。一日の始まりを、ポジティブなエネルギーで満たしてあげる。父親にできる、最高の応援です。
習慣2【会話のルール】:「ダメ」を「こうしてみたら?」に変換するゲーム
子どもの行動に、つい「ダメ!」と言ってしまうこと、ありますよね。それを、意識的にポジティブな言葉に変換する、というのを、私は自分の中の「ゲーム」にしています。例えば、「廊下を走っちゃダメ!」ではなく、「廊下は、忍者みたいに、静かに歩いてみようか」。禁止ではなく「提案」に変換することで、子どもは否定されたと感じず、次への行動を前向きに考えられるようになります。
習慣3【失敗の捉え方】:「ナイスチャレンジ!」失敗を笑い飛ばせる空気作り
子どもが牛乳をこぼした時、テストで悪い点を取った時。私たちは、つい「何やってるんだ!」と叱ってしまいがち。でも、わがやでは、そんな時こそ、こう声をかけます。「お、ナイスチャレンジだったな!」「失敗は、成功のもとって言うからな!次、どうすればうまくいくか、一緒に考えようぜ」と。失敗を責められる環境では、子どもは挑戦を恐れるようになります。失敗を笑い飛ばし、次への学びと捉える家庭の空気こそが、子どもの挑戦心を育てるのです。
習慣4【褒め方の極意】:結果より「プロセス」と「工夫」を具体的に褒める
「100点取って、すごいな!」もちろん、それも嬉しい褒め言葉です。でも、それだけだと、子どもは「結果を出さないと褒めてもらえない」と思ってしまいます。本当に子どもの自信を育てるのは、結果に至るまでの「プロセス」や「工夫」を、具体的に認めてあげる言葉です。
「毎日、コツコツ漢字の練習を頑張ってたもんな。その努力が、この100点に繋がったんだな。本当によく頑張った!」
「この絵、すごくいいね!特に、この色使いを工夫したんだな。お父さん、このアイデアは思いつかなかったよ」
自分の頑張りを見てくれている、という事実が、何よりの自信になります。
習慣5【父親の役割】:ママとは違う「ダイナミックな遊び」で、体の使い方を教える
母親には、母親の素晴らしい役割があります。そして、父親には、父親にしかできない役割があります。その一つが、体を使ったダイナミックな遊びです。公園で、思いっきり高い高いをしたり、肩車をしたり、本気で鬼ごっこをしたり。こうした遊びの中で、子どもは体の使い方を学び、「これくらい高くても大丈夫だ」という、身体的な自信を身につけていきます。
習慣6【食事の時間】:今日の「良かったこと」を一人一つ発表する
夕食の時間は、ただ食事をするだけの時間ではありません。わがやでは、「今日の良かったこと、嬉しかったこと」を、一人ずつ発表する、という習慣があります。どんな些細なことでも構いません。「給食のデザートが、好きなゼリーだった」「友達に、ありがとうって言われた」。一日の中に「良かったこと」を探すクセをつけることで、物事のポジティブな側面に目を向ける練習になります。
習慣7【口癖の力】:「ありがとう」「助かるよ」を、家族の共通言語にする
子どもは、親の口癖を真似します。だから、私たちは意識して、ポジティブな言葉を口癖にしています。特に、「ありがとう」と「助かるよ」。子どもがお手伝いをしてくれた時、「ありがとう、すごく助かったよ」。妻が食事を作ってくれた時、「いつもありがとう、美味しいよ」。感謝の言葉が飛び交う家庭で育った子は、自然と他人への感謝の気持ちを持てるようになりますし、「自分は、家族の役に立っている」という自己有用感を持つことができます。
習慣8【父親の背中】:仕事の「大変さ」より「面白さ」を語る
仕事から疲れて帰ってきて、「あー、疲れた」「仕事、大変だ…」と愚痴ばかりこぼしていませんか?それを見ている子どもは、「仕事って、つまらないものなんだな」「大人になるって、大変なことなんだな」と思ってしまいます。もちろん、大変なのは事実です。でも、少しだけ視点を変えて、仕事の「面白さ」や「やりがい」を語ってみませんか。「今日、すごく難しい仕事があったんだけど、チームのみんなで協力して、なんとか乗り切ったんだ。最高に嬉しかったぞ!」そんな父親の背中を見て、子どもは「大人になるのも、悪くないな」と、未来に希望を持つことができます。
習慣9【夜の儀式】:寝る前に「大好きだよ」と伝え、安心感で満たす
一日の終わりに、子どもを安心感で満たしてあげることは、非常に重要です。わがやでは、寝る前に、必ず子どもの部屋に行き、「おやすみ。今日も一日、お疲れ様。パパは、お前のことが大好きだよ」と伝えます。どんなに日中叱った日でも、この儀式は欠かしません。「何があっても、自分は愛されている」という絶対的な安心感が、子どもの心の土台を強く、たくましく育ててくれます。
習慣11【親自身のマインド】:親が完璧じゃない姿を見せる。それが一番の薬
最後の習慣は、少し意外に思われるかもしれません。それは、親である私たちが、完璧じゃない姿を、子どもに見せることです。仕事で失敗して落ち込んだり、夫婦で意見が合わなかったり。そんな時、隠さずに「お父さん、今日、仕事で失敗しちゃってさ。ちょっと落ち込んでるんだ」と、正直に話してみる。すると、子どもは「大人でも、失敗するんだ」「完璧じゃなくても、いいんだ」と、安心します。完璧な親を目指すのではなく、失敗しながらも前を向こうとする親の姿こそが、子どもの心を最もポジティブにする「最高の薬」なのです。
習慣11【成功体験のデザイン】:小さな「できた!」を計画的に経験させる
これは、私が息子との関係改善の中で、最も効果があったと感じている、少しだけ応用編の習慣です。それは、子どもに、計画的な「小さな成功体験(ベイ-ビーステップ)」を積ませてあげること。「自分は、計画を立てて、実行すれば、ちゃんと結果を出せるんだ!」という、揺るぎない自信を育むための、父親によるプロジェクトマネジメントです。
例えば、わがやでは、息子が「次の数学のテストで、平均点を取りたい」と言った時、一緒にこんな作戦を立てました。
- 計画(Plan):「じゃあ、目標達成のために、毎日寝る前に、計算ドリルを2ページだけやってみるのはどうだ?」と、達成可能な、極めて小さな目標を一緒に設定します。
- 実行(Do):息子は、毎日その小さな約束を実行します。父親の役割は、監視することではなく、「お、今日も頑張ってるな!」と、プロセスを承認してあげることだけです。
- 確認(Check):そして、テストの結果が返ってくる。たとえ平均点に届かなくても、「でも、毎日続けた結果、前回より11点も上がったじゃないか!すごいぞ!」と、わずかな成長でも、具体的に見つけて、一緒に喜びます。
- 改善(Action):「毎日2ページは、少し大変だったか?じゃあ、次は1ページにして、その代わり、週末に復習の時間を作ってみるか?」と、次の挑戦に向けて、作戦を一緒に練り直します。
大切なのは、大きな成功をさせることではありません。この「計画→実行→結果→改善」というサイクルそのものを、父親と一緒に楽しく経験することです。この小さな成功体験の積み重ねが、「自分はやればできる」という、生きる上で最も大切な「自己効力感」という名のエンジンを、彼の心の中に作り上げていくのです。
【息子と娘】性別で少しだけ変えたい、アプローチのコツ
わがやには、中学生の息子と、小学生の娘がいます。基本的には同じように接していますが、やはり性別や性格によって、響きやすいアプローチが少し違うな、と感じることがあります。
息子には「信頼」と「尊敬」を。彼の「できた!」を一緒に喜ぶ
男の子は、「一人の男」として扱われることを喜びます。彼が何かを成し遂げた時、「すごいな!さすが俺の息子だ!」と、少し大げさなくらいに尊敬の念を示す。彼が何かに挑戦しようとする時、「お前なら、絶対できる。父さんは信じてるぞ」と、全幅の信頼を言葉にする。この**「信頼」と「尊敬」**が、彼の自尊心を大きく育てます。
娘には「共感」と「安心」を。彼女の「気持ち」を丸ごと受け止める
女の子は、結果よりも、そこに至るまでの「気持ち」を共有し、受け止めてもらうことを望みます。彼女が嬉しそうにしていたら、「何か良いことあったんだね!パパも嬉しいな」。悲しそうにしていたら、「そっか、それは悲しかったね」と、ただ寄り添う。アドバイスはいりません。この**「共感」と「安心」**が、彼女の心の安全基地となるのです。
まとめ:特別なことは、何一ついらない
ここまで、わがやの11の習慣をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。特別な育児法や、高価な知育玩具など、何一つないことにお気づきいただけたかと思います。
子どもの心をポジティブに育てるのに、特別な才能や環境は必要ありません。必要なのは、親、特に父親である私たちが、日々の暮らしの中で、ほんの少しだけ意識を変え、温かい言葉と態度を、コツコツと積み重ねていくこと。その地道な営みこそが、子どもの未来を照らす、何より明るい光となるのです。
- 子どもの自己肯定感を育てるのは、親からの、日々のポジティブな言葉かけと習慣。
- 失敗を責めずに「ナイスチャレンジ!」と笑い飛ばせる家庭の空気が、挑戦心を育む。
- 完璧な親を目指さない。不完全な親の姿こそが、子どもを安心させる最高の薬になる。
- あなたの次の一歩は、この11の習慣の中から、一番簡単にできそうなものを、たった一つだけ、今夜から試してみること。
この記事を書いた人:みつはし
40代のサラリーマン兼副業ウェブライター。中学生の息子と小学生の娘、そして妻との4人家族で暮らしています。
子育て・家計・副業など、リアルな日常の中で感じたこと・失敗したこと・ちょっとした工夫を、同じように悩む方のヒントになればと願って発信中です。どうぞよろしくお願いします。